人づくりの労務管理~企業は人なり 自律した社員を育て、組織を活性化~

労務管理の目的

労務管理の重要な目的の一つが、仕事にやりがいを感じ、スキル的にも人間的にも成長し、前向きかつ自律的に行動できる社員を育てることです。結果、社員の職業および生活両方の充実に繋がります。
「どのような考え方(理論)、接し方(手法)で労務管理を行えば効果的か」様々な考え方がありますので賛否両論あると思いますが、お読みいただくことでまずは自社の現状を考えるきっかけにしていただけると幸いです。

社員の成長なくして企業の成長・成功なし

経営者が自分ひとりで全ての業務をこなすことができるのであれば、社員を採用する必要はありません。力、時間、行動範囲、知識、経験、専門性、アイデア等々、ひとりでできる事には限界があります。だからこそ仲間を集め、同じ目的に向かって企業活動を行うのです。多くの企業は営利法人ですが、「法人」とは、あたかも自然人(個人)である人と同じように権利義務の主体となる形体を意味します。つまり、組織として活動する「生き物」ということになります。

企業が存在する目的は「継続と発展」、「顧客の創造」、「社会への貢献」など様々言われます。いずれにしても売上を増やし利益を生み出すことが必須となります。そのためには「健全な成長」が必要です。そして企業が健全に成長・発展していくためには、それを構成する「社員ひとりひとりの健全な成長」が不可欠であるということになります。なぜなら個人の力の結集がその会社の力だからです。このように考えると「社員の成長なくして企業の成長・成功なし」という結論に至ります。

人は思考し、感情によって行動する生き物です。他人との関係や環境によって大きく影響されますし、個性も様々です。このような複数の人間が相互に繋がり、影響を及ぼしながら活動する企業において、人という存在を軽視する企業の成長は、短期的には上手くいくかもしれませんが、長期的には不可能と考えるのです。

ヒラメ集団ではもはや生き抜けない

複雑化・多様化する現代社会においては、企業に必要なのは自律した社員です。                                                                                                                                                                      言われたことに従うだけ、上長の顔色ばかりをうかがうだけのヒラメの集団であっては、世の中の変化に気づけず取り残されてしまいます。この傾向は、独善的で高圧的な経営者やリーダーのいる企業、絶対服従の組織に見られがちです。アメやムチでコントロールしようとする限り、社員を自律させることはできません。人間はそんなに単純ではないからです。                                                                                                                                                                                「自律する人材」を育成するため、指示・命令のマネージメントから脱却し、 社員自らが考え行動していく環境を作り出し、自ら問題解決できるようにサポートすることが求められます。

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