退職願と退職届の違いはあるの？

退職願と退職届は厳密には異なるものとされています。
ただし法律で定義されているわけではなく、また様々な考え方が存在します。
ここでは法律の効力としての観点から説明をします。

退職届とは：労働者が「一方的な意思表示」を行うもので、会社に受理された時点で有効となるとされます。
なお民法上、労働者（無期雇用の場合）が退職の意思表示をすれば（会社の承諾が無くても）２週間後には契約が終了する、とされています。

退職願とは：労働者からの解約の「申し出」とされ、会社の承諾によって雇用契約の解約が有効となります。

ただし、
実務上ではこれら用語の違いを意識して受け取っていることはほとんどなく、権限がある人が受け取った時点で意思表示が有効となるものと考えられています。
つまり退職届として認識されていることが多いということになります。